RINOの何でも帳

MECHANICAL TEDDY RINOの雑記的な日記

あとどれくらい諦めれば良いのか?の話

小学校低学年から水泳をやっていた。

他にも習字・エレクトーンなどいくつか習い事をしていたがどれも長続きしなかった。

水泳だけは何故か辞めずにいた。

特に自由形になってからは格段に楽しく感じた。

各地域の小学生が集まる大会に出場して悉く負けても水泳は嫌いにならなかった。

ただ泳ぐのが好きだったんだろうなと思う。

通ってたスポーツクラブの子たちとも年齢差関係なく和気あいあいとしていて楽しんでいた。

体育の授業もサッカーとか徒競走とかは本気でどうでもいいけどプールの時間は大好きだった。

夏休みもプールとその後に駄菓子屋に寄って帰りに飲むラムネとかコーラが何より楽しみだった。

 

中学に入っても水泳部に入ろうと思ったが自分達の代が入学する頃に廃部になった。

なんでも秋冬は筋トレや室内での座学が主になり生徒の怠慢に繋がるため。との事で要はプールで泳がないなら水泳じゃないだろうという短絡的な結論で廃部となったと聞いた。

実態としては半グレ連中がサボりついでに入部していた為に部室が溜まり場となり風紀的によろしくないとの事だった。

他にも怠慢に繋がる部活動として中途半端なグレ集団の溜まり場になっていた卓球部も同時に廃部になった。

教師の管理能力の無さがそうさせたと勝手に思っている。

 

はなから水泳部に入ると決め込んでいた自分は選択肢がもうなくなった気がした。 

だいぶ前から学区に限らず部活動優先で通学先を決められるようになったり部活動とみなされる習い事は許されるように校則もかなり改善されたようだが、その当時はそんな気の利いた制度はなく誰も彼もが否が応でも入るのが原則だった。

唯一、許されているのが小学校時代に習っていた事で、ある程度の成績を残せていればボランティア部に所属して習い事を継続する方法だったが、いかんせん大会では悉く負けていたものでスポーツクラブは程なくして辞める事になった。

 

悩んだ挙句に入った部活がバスケ部だった。

同級生に誘われたからというだいぶ不純すぎる動機で。

 

部活動が始まると、よくありがちなたった一年しか違わない年の差で先輩後輩と分けられて謎に敬語も使わされ謎に雑用とかしながら「敬うって一体何なんだろうか?」と中学生ながらに思っていた。

まずそういう訳の分からない上下関係も嫌だったしバスケットに関しては大して好きでもないスポーツだったし、とにかく基礎練から試合まで何から何まで嫌だった上に思春期特有の友人関係の揉め事などもあり、やり甲斐も感じないまま最終的には2年生頃には部活は出来る限りサボるのが常になっていた。

余計な刷り込みが多くなされるのが中学時代だと思う。

今思えば中学時代の誰一人として敬うべき人なんていないしな。

 

好きな水泳を辞めた瞬間、なんだか物凄く諦めてしまった罪悪感というか、好きなものを引っ込めてしまった嫌な気分になった。

何か人に誇れるような実績や成果がないと続ける資格がないのかと疑問に思う反面、才能がないのかもしれないと好きなことを疑い諦めた自分の弱さがひどく恥ずかしかった。

 

そこからはもう水泳が好きなことは置いておいて、ファッションやら何やらとアイデンティティ確立に勤しむ訳だがどこか気持ちの収まらない感じがしていた。

好きなことを捨てると途端に毎日面白みが無くなるし、何かを見失った感覚になる。

その捨てた隙間に代替え品を詰める訳だけど、形がそもそも違うからシックリ来ない。

「あとどれくらいこうやって色んなことを諦めればいいのか?」とふと考えた時があった。

 

そうやって色々と好きなことが無駄なことように切り離されて、力のやり場がなくなってグレて行くのかも知れないなぁと考えてみたり。

 

先輩がどうとか友達がどうとかに巻き込まれるよりも、あの頃はただ泳ぎたかった。

 

この「ただやりたかった」というのがどれだけ純粋で貴重な欲か。

 

泳ぐことと同じように歌うことも好きだったしバンドも好きだった。

だから、やりたかった。

 

大人になったらなったでまた結果が伴わないものが無価値のように扱われがちだが、そんなことはもうどうでもいいと思っている。

周りがあーだこうだ言おうもんなら、「うるせぇ、黙れ。」で終わること。

 

自分のやりたいようにやる事の妨げになるのなら容赦無く切り捨てたりまた遠ざけたり、それからやりたいようにやれるように交渉したりと方々を整える判断ができるので、その点は大人になってよかったなと思う。

 

社会形成されていく段階で好きだったことが、ただ単に青春時代だからとか若いからとかで片付けられるような安いもんではなく最高に価値があるという事に気がついてからは誰に何を言われようと手離さないと決めている。

 

 

というわけで、市民プールに年2回ペースで行ってたけど、もっと泳ぎたくなったので今年は頻度を増やすつもりだ。

定期的に通ったら心肺機能が多少上がる気がするし。何より楽しいし。

子どもの頃と大きく違うのはプール上がりの一杯が駄菓子屋のラムネではなく居酒屋の生ビールに変わったところだろうか。

 

じゃ、また。